実家を整理していると、ビデオテープやCD・MDが大量に出てくることがあります。近年はDVDやBlu-ray、ストリーミングサービスが主流となっているため、ビデオテープやCD・MDが不要になった方も多いでしょう。
しかし、ビデオテープやCD、MDはどのように処分すればよいのでしょうか?
そこで今回は、名古屋市周辺でビデオテープやCD、MDを処分する方法をご紹介します。大切なデータを保存して処分する方法もお伝えしているので、処分方法に困っている人は参考にしてみてください。
ビデオテープ、CDやMDの処分方法は自治体によって異なります。たとえば、兵庫県神戸市はビデオテープを「燃えるごみ」として出しますが、東京都町田市では「燃やせないごみ」として出します。
また、CDの場合はケースと本体を分別して出す自治体もあるため、お住まいの自治体のホームページで分別方法を確認しましょう。
愛知県名古屋市では、ビデオテープ、CD・MDはすべて「可燃ごみ」として出します。ケースを分けて出す必要もないため、簡単に処分できるのはよいですね。
名古屋市の可燃ごみは、指定の袋に入れて指定日の朝8時までに出す必要があります。一度に大量のごみを出すと収集してもらえない可能性もあるため、注意してください。
大量のビデオテープ、CD・MDがある場合は、自治体のゴミ処理施設に持ち込んで処分する方法があります。車を所有もしくはレンタルする必要があり、自分で運搬する手間はかかりますが、大量のテープや他の可燃ごみがある際には費用を安く抑えつつ処分が可能です。
名古屋市の自己搬入の方法は、以下のとおりです。
自己搬入をする前に、事前に「可燃ごみ」と「不燃・粗大ごみ」に分別を行います。2種類のごみを同時に運べないため、自己搬入をする際には注意しましょう。
搬入するごみを車両に積んで、区の環境事業所へ向かいます。受付は、ごみが発生する区の環境事業所で行うようにしてください。受付時間内に環境事業所へ行くと、職員がごみの確認など手続きを行います。
環境事業所の受付時間は、午前8時から正午まで、午後1時から各区の受付終了時間までです。
【環境事業所の受付終了時間】
千種 | 午後3時15分 | 熱田 | 午後2時45分 |
東 | 午後3時00分 | 中川 | 午後3時00分 |
北 | 午後2時45分 | 港 | 午後2時30分 |
西 | 午後2時45分 | 南 | 午後3時00分 |
中村 | 午後2時45分 | 守山 | 午後3時00分 |
中 | 午後2時45分 | 緑 | 午後3時15分 |
昭和 | 午後2時30分 | 名東 | 午後3時00分 |
瑞穂 | 午後2時30分 | 天白 | 午後2時45分 |
必ず受付時間内に訪れるようにしてください。
処理施設の搬入先は、数量やごみの種類に応じて案内されます。受付当日の午前8時45分から、午後3時40分までに搬入するようにしましょう。なお、正午から午後0時45分(鳴海工場は正午から午後1時まで)までは搬入できないため、注意してください。
【可燃ごみの搬入先】
ごみの発生区 | 搬入先 |
千種・東・北・中・守山・名東 | 猪子石工場(千種区) |
西・中村・中川・港 | 富田工場(中川区) |
昭和・瑞穂・熱田・南・緑・天白 | 鳴海工場(緑区) |
処理施設までは自分で搬入し、搬入後も自分でごみを下ろします。
処理施設で計量を行ったら、処理手数料を支払います。処理手数料は、10キログラムごとに200円です。現金のみの支払いになるため、事前に準備をしておきましょう。
未使用のビデオテープやMD、状態のよいCDは、買取業者に依頼して買い取ってもらう方法があります。
買い取ってもらえれば臨時収入になりますし、持ち込んだ日に査定してもらえるのでスピーディーに処分することが可能です。買取業者に買い取ってもらうと必要な人に届くため、「捨てるのはちょっともったいない…」と思う人におすすめします。
大量のビデオテープやCD・MDがある場合は、宅配買取や出張買取へ依頼しましょう。宅配買取は段ボールに梱包し、送るだけで査定してもらえるサービスです。出張買取は自宅まで来てもらい、査定をしてもらいます。業者によっては配送料や出張費が無料な場合もあるため、負担をかけずに処分可能です。
知人や友人などに、ビデオテープやCD・MDを譲る方法もあります。昔の番組や当時のCDを求める人も多く、意外と身近に存在しているものです。手放す前に、周囲の知人や友人に聞いてみましょう。
もし周囲にいない場合は、地元の掲示板で譲渡するのもひとつの方法です。捨てずに欲しい人の元に届きますし、自分は不用品を処分できます。無料譲渡なら、金銭トラブルになる可能性が低い点もメリットのひとつです。
昔のテレビ番組や音楽が収録されたビデオテープやMDは、売れる可能性があります。たとえば、昔のテレビ番組や映画は動画配信サービスやDVDでも販売されていない場合があり、探してもなかなか見つけられません。
そのため、今では簡単に見られなくなったテレビ番組や映画が収録されていると、貴重な作品としてニーズがあるのです。
昔のテレビ番組や映画が収録されたビデオテープや、音楽がまとめられたMDを売る際は、オークションやフリマアプリで出品するのがおすすめです。
自分では不要と思っていても、全国には「昔の番組が好き」「今では放送されない映画を観たい」などといった理由からビデオテープを求める人がいます。また、MD収録のアルバムやサントラなどは、今になって貴重となっているため、レア商品としてニーズがあるのです。
なお、未使用や消去済みのビデオテープ・MDも需要があります。オークションなら、内容によっては高値で落札される可能性もあるため、思いがけない値段で売れることもあるでしょう。
ただし、ネットオークションやフリマアプリに出品する場合、購入者が現れるまでは手元に保管しておく必要があります。処分までに時間がかかるため、すぐに処分をしたい人は他の処分方法を検討しましょう。
量が少なければ可燃ごみで処分すればよいですが、ビデオテープやCD・MDが大量にある場合は処分に困ってしまいます。一つひとつ売っていては時間がかかってしまいますし、自治体の処理施設に出すにも、車を運転できなければ処分は難しいものです。
そんなときは、不用品回収業者に処分を依頼する方法をおすすめします。自宅まで来て作業をしてもらえるうえ、業者によっては即日対応が可能です。手間も時間もかけずに処分できるため、引っ越しなどの期限が迫り、すぐに処分がしたいときにも便利でしょう。
また、大量のビデオテープやCD・MD以外にも、使えなくなったビデオデッキやCD・MDプレーヤーも一緒に処分してもらえます。まとめて不用品を回収してもらえるため、大掃除や断捨離の際にもおすすめです。
24時間受付や早朝・深夜に対応している不用品回収業者も多いので、自分の都合に合わせて依頼から作業までしてもらえるのもメリットといえます。
ビデオテープを処分する際に注意したいのが、テープに残った個人情報です。テレビ番組を収録したテープなら問題ありませんが、ホームビデオの場合は個人情報が記録されています。記録が残ったまま可燃ごみに出してしまうと、第三者によって中身が悪用される可能性もあるため、処分前に必ず中身を削除しておきましょう。
ビデオテープの中身は、磁気テープを切れば再生できません。ただし、一箇所切っただけで再度貼り付けて再生できてしまいます。不安な人は細かく切り刻む、シュレッダーにかける、切った後に磁気テープをくしゃくしゃにするなどして、処分をすると安心です。
ビデオテープの磁気テープに別の強い磁気を加え、映像を見られなくする方法です。ネオジウム磁石と呼ばれる強力な磁石を数十分間近づけると、映像にノイズが加わります。完全に中身を削除するというよりも、映像を見えにくくするようなイメージです。
なお、完全に中身を削除する専用機器もあります。しかし、個人で購入するには非常に高価なため、自分で磁気テープを切るか、業者に依頼して削除するほうがよいでしょう。
ビデオテープだけでなく、CD-RやMDに個人情報が収録されていることもあります。自分で作った曲やラブレターなど、プライベートな内容を録音していた場合は、可燃ごみに出す前に中身を削除しておきましょう。
CDやMDは、ディスク面にハサミやカッターで傷をつけます。傷をつけることで、データが読み込めなくなるようにするのです。傷をつける際は力を入れるため、けがをしないように気をつけましょう。
また、傷をつけるだけで心配な場合は、切れ目の上からさらにガムテープを貼ると安心です。CDなら、ハサミで切ってしまう方法もあります。
CDやDVDなどに対応したシュレッダーで裁断する方法です。シュレッダーなら簡単に細かく裁断できます。シュレッダーには手動と電動のものがあり、比較的手が届きやすい価格帯です。処分したい量が多い場合には、購入も検討するのもよいでしょう。
ビデオテープ自体は処分したいけど、大切な思い出がつまったデータまでは失いたくないですよね。ビデオテープの中身を残す方法は「自分でダビングする」「専門業者に依頼する」の2つです。それぞれの方法について見ていきましょう。
自分でDVDにダビングをする際の手順をご紹介します。
①必要なものを用意する
・ビデオデッキ
・DVDレコーダー
・ダビングするDVD
・ビデオコード
②ビデオデッキの出力端子にビデオコードを接続する
③DVDの入力端子にビデオコードを接続し、ビデオデッキと接続する
④ビデオデッキでテープを再生すると同時に、DVDレコーダーの録画を開始する
ビデオデッキがなかったり、時間がなかったりする場合は、専門業者に頼るのもひとつの方法です。インターネットから申し込んで送ったり、店舗に持ち込んだりしてダビングしてもらえます。業者によって値段は変わりますが、「カメラのキタムラ」の場合は店舗持ち込みで1,650円(税込)からです。
劣化しているものも有料で修復してもらえるので、大切な思い出を保存するためにも専門業者に相談してみましょう。
名古屋市周辺で、ビデオテープ、CD、MDを処分する方法をご紹介しました。名古屋市でビデオテープやCD・MDを処分する方法は、以下の6つです。
1.可燃ごみとして出す
2.自治体の処理施設に直接搬入する
3.買取業者に依頼する
4.知人や友人に譲る
5.オークションやフリマアプリに出品する
6.不用品回収業者に依頼する
もっとも気軽で費用がかからない方法は、可燃ごみとして出す方法です。ただし、大量に処分する場合は制限がかかることもあるため、量が多い場合は自分で処理施設に持ち込む方法を検討しましょう。
「大量に処分したいけど車がない」「急いで処分してほしい」場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。作業をする必要もなく、自分のスケジュールに合わせられます。不要になったデッキや収納棚もまとめて処分できるので、部屋がすっきり片付けられる点もメリットです。ビデオテープやCD・MDの処分には、1回で片付く不用品回収業者へ依頼をしましょう。